任意整理は住宅ローンと自動車ローンを対象から外せるのか?
債務整理をするケースで考えてしまうのが、住宅ローンと自動車ローンです。住宅ローンと自動車ローンはいわゆる担保型のローンと言っても良いものです。仮に返済が出来なくなってしまえば、住宅や自動車を手放さなければなりません。
ただし、全ての債務整理で住宅や自動車を手放さなければならない、というわけではありません。債務整理ごとに方針は大きく異なっているのです。
今回は、任意整理をする時に住宅ローンと自動車ローンを対象から外すことは出来るのか?といったことについてお話します。任意整理は債務整理の中でも最もライトな感覚で出来るものとなっています。住宅や自動車を保持したまま出来るのではないか?と思っている方も多いのではありませんか?
■任意整理なら条件付きで住宅や自動車を守ることが出来る
・住宅ローンと自動車ローンを債務整理から除外できる
任意整理に関しては、ローン先を選択できる、といった特徴があります。このローンは任意整理をして、このローンは任意整理をしない、といった個別の判断が可能とされています。
ですから、自動車ローンや住宅ローンといった担保が入っているようなローンを除外すれば良いだけです。そうすれば、住宅ローンも自動車ローンもいままでのまま返済し続けなければなりませんが、そのまま住み続けられますし、自動車にも乗り続けられます。
もちろん、自動車ローンや住宅ローンが残ったままでは生活が苦しい、というケースもあるでしょう。そういった場合には、個人再生や自己破産を選択してください。個人再生の場合は、住宅ローンは除外することが出来ますが、自己破産の場合は住宅ローンも除外できません。
全てのローンを一律で考えるのが個人再生と自己破産なのです。根本的な借金問題を解決したい場合には、任意整理以外の方法を選択して、借金を大幅にスリム化しましょう。
■ローンが残っている自動車を債務整理で守るためには任意整理しか方法がない!
・個人再生や自己破産では自動車を守れない!
自動車ローンについては、個人再生でも特約がありません。自動車ローンも債務整理されてしまうことになるので、どうしても自動車を守りたいのであれば任意整理を選択する他ありません。
もしも、個人再生や自己破産を計画している場合で、自動車ローンの残りが少ない場合には、自動車の売却も検討しましょう。その上で、ローンを完済し、さらに一部を返済に回すわけです。借金の圧縮にもつながってきます。