過払い金請求の流れ
過去の借金を調査していたら、過払い金が発生していた、ということも考えられます。そうしたら、弁護士や司法書士に依頼して過払い金の返還請求をすることになります。しかし、どのような流れで手続きが進んでいくのか?ということは知っているでしょうか?ほとんどの方は知らないですよね。
今回は過払い金請求の流れについてお話します。実際にどのような流れで過払い金の請求が実施されるのでしょうか。
■弁護士や司法書士への依頼
・弁護士事務所や司法書士事務所への相談の実施
まずは、どういった状況で借金をしているのか?現状で借金はどういった状態になっているのか?といったこと専門家に確認してもらいます。
過払い金が発生している、ということになった場合には、正式に依頼するかを決定するわけです。
依頼をしたら手続きが先に進みます。
・過払い金請求の依頼を実施
依頼されたら、ただちに受任通知といったものを発送します。各貸金業者に送られるのですが、受任通知が届いた時点で返済と取り立てがストップします。今まで毎日取り立てされていた場合であったとしても、この時点でもう取立てはありません。
・開示請求と引き直し計算
各業者に対して取引履歴の開示を求めます。取引履歴が手に入ったら、引直計算、というものを実施します。利息制限法が適用された場合の利息期の発生額と比較して、過払い金の金額を明確にしていくわけです。
・過払い金の返還請求の実施
引直計算をして算出できた過払い金を各貸金業者に請求します。
■貸金業者との返還請求の実施
・専門家が交渉をしてくれる
過払い金ですが、100%戻ってくるとは限りません。貸金業者としても、多くの過払い金請求をされており、厳しくなっているところが多くなっているのです。80%の金額で応じてくれるようなところも多いです。
交渉をした結果、過払い金を返還してくれれば、そこで請求は終了です。
合意書を取り交わして、過払い金を返還してもらいます。
・過払い金の返還がしてもらえなかった場合
訴訟をおこすことになります。
裁判をして貸金業者からお金を返してもらう、ということを実施するのです。裁判ついては弁護士にお任せすれば良いことなので、特に難しいことはありません。
目指すところは、100%の返還+5%です。実際に、裁判になった場合に満額プラス5%の返還がされたこともあるので、それが1つの基準となっているのです。