個人再生をしたら保証人は一括返済しなければならないの?
個人再生する借金に保証人が付いている、といったケースも多いと思います。債務整理する借金に保証人がついている場合には、保証人に対して請求がいってしまいます。保証人に迷惑をかけてしまうことになるので、なるべく利用したくない、と思っている方が多いのです。
しかし、保証人のある借金を除外できる任意整理の効果は限定的です。少しでも返済を楽にしたいのであれば、やはり個人再生や自己破産などを利用する他ありません。
今回は、個人再生をしたケースについてお話します。保証人付きの借金を個人再生した場合は、保証人は一括返済しなければならないのでしょうか?それとも分割払いで対応出来るのでしょうか。徹底調査してみました。
■請求は一括だが・・・
・話し合いによっては分割払いになることも
保証人に請求が行く場合には、基本的には一括となります。しかし、一括で支払えない、という方が多いのは確かだと思います。そこで、貸金業者側も一応は交渉に応じてくれます。
交渉をすることによって、分割払い対応に移行するケースも少なくありません。
ですから、必ずしも保証人に請求がいったからといって一括対応しなければならない、といった状態にはならないわけです。
保証人の中には、分割払いで対応出来ることを知らない、という方もいるかもしれません。個人再生などの任意整理をする前には、必ず保証人にその旨を伝えてください。何も言わずに債務整理をしてしまうのはルール違反です。
■保証人が分割払いでも返済が厳しい場合はどうすればよいのか?
・債務整理をする方法もある
借金をした本人が債務整理をするだけではなく、保証人も債務整理をする、といった対抗策もあります。保証人も債務整理を実施することで、借金額を圧縮出来るわけです。
個人再生を選択すれば、借金額が5分の1になるようなこともあります。返済が一気に楽になるので、現状のままでは返済が難しい、といった場合には、債務整理をする、といった事を検討しましょう。
もちろん、一括や分割で対応出来る場合には、債務整理をする必要はありません。しかし、今後の生活が困難になるほどの借金を背負ってしまうような状況が考えられる場合には債務整理をしてしまうべきです。