特定調停を利用するローンを選べるのか?
債務整理は2つのタイプに別れます。
・債務整理するローンを選べるタイプ
・債務整理するローンを選べないタイプ
どちらに所属しているかで、どの債務整理を選択するのかに大きく関わってくるわけです。
仮に、債務整理から除外したいローンがあるのに、債務整理するローンを選べないタイプを選択してしまっては意味がありません。
こちらでは、特定調停が債務整理するローンを選択できるのか、それとも出来無いのか、といったことについて明らかにします。
■特定調停は利用するローンを個別に選択できる!
・債務整理したいローンだけを選べるのが特定調停
特定調停に関しては、利用するローンを選択できます。
AというローンとBというローン、そしてCというローンを利用していたとします。AとBは債務整理したいけど、Cというローンは今までどおり返済していきたい、という場合には、AとBだけ特定調停を行い、Cというローンは特定調停を行わない、といったことが出来るわけです。
・除外されるケースが多い一部のローンについて
担保付きローンを除外する方が多くなっています。
・不動産ローン(住宅ローンを含む)
・自動車ローン
上記のようなローンに関しては、特定調停をしてしまうと、没収されてしまいます。特定調停後は利用できなくなってしまうわけです。家にも住めなくなってしまいますし、自動車もなくなってしまいます。
特定調停前の生活を維持したい、と考えるのであれば、担保系のローンは除外する、といったことも考えておきましょう。
保証人が付いているタイプのローンも除外するケースが多くなっています。
・連帯保証人付きのローン
仮に、連帯保証人が付いているタイプのローンを特定調停してしまうと、今度は請求が保証人のもとに行ってしまうのです。保証人に対して迷惑をかけてしまうことになるので、実際に特定調停から除外するケースが多くなっています。
■一部の債権を除外できない債務整理とは?
・自己破産
自己破産を行ってしまうと、基本的に一律で債務整理をすることになってしまいます。住宅ローンも自動車ローンも債務整理対象となってしまい、維持出来なくなってしまうのです。
生活が大きく変化してしまう恐れがあります。
・個人再生
個人再生も基本的には、一律で債務整理することになります。
ただし、個人再生の場合は、「住宅ローン特約」といったものもあります。
特約を利用した場合は、住宅ローンだけを除外して、その他の債務を整理することが可能です。