個人再生の借金圧縮額とは
債務整理の効果は、利息の支払をカットし、借金元金を減らすことにあります。そこで気になってくるのが、実際にどの程度の借金額を減らせるのか?ということです。
300万円なる借金が250万円に減ったくらいでは、返済の厳しさはあまり変わりがありませんよね。実際どの程度の借金額が減るのか?といったことは個人再生をする前に何としてでも把握しておきたいところです。
今回は債務整理の1つである個人再生の借金圧縮額について徹底解説します。
■個人再生すると借金がどれくらいマイナスになるのか?
・借金総額が100万円未満であった場合・・・借金全額を支払わなければならない
・借金総額が100万円以上500万円未満の場合・・・最低でも100万円を支払わなければならない
・借金総額が500万円以上1,500万円未満の場合・・・最低でも借金額の5分の1は支払わなければならない
・借金総額が1,500万円以上3,000万円未満の場合・・・最低でも300万円は支払わなければならない
・借金総額が3,000万円以上5,000万円以下の場合・・・最低でも借金額の10分の1は支払わなければならない
注目をしてほしいのが、100万円以下の借金で個人再生をしても意味が無い、ということです。借金全額を支払わなければならないので、少なくても100万円超の借金があるときに個人再生を選択してください。
多くの方は数百万円の借金があるときに個人再生を利用すると思います(住宅ローンを除く)。
ですから、返済額は100万円から借金の5分の1となるケースが多いのです。
例えば、300万円の借金をしている方は、最大で200万円分の借金を減額できます。1,000万円の借金がある方は、最大で800万円分の借金を減額できるわけです。
■毎月の返済額はどれくらいになるのか?
・債務整理後の借金額が100万円になった場合
3年間で返済する場合には、100万円÷36ヶ月、といった計算式で算出できます。計算結果は、「27,777.777・・・円」となりました。毎月約28,000円の支払いを行っていくことになるわけです。
ちなみに特別の事情がある場合には、3年間ではなく5年間で返済をすることが可能です。仮に100万円を5年間で返済する場合には、100万円÷60ヶ月で計算可能です。結果は、【16,666.666・・・円】と出ました。1ヶ月あたり、約17,000円の返済をしていくことになるわけです。
自分の借金額から、ある程度、減額出来る金額も分かるはずです。残った借金の返済額も事前にある程度は計算出来ます。その金額が支払えるか?といったことが個人再生を選択する上で非常に重要になってきます。