債務整理【任意整理・特定調停・個人再生・自己破産】で借金問題を解決するには

借金問題を解決する債務整理の方法には、任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の4つの方法があります。各々の債務整理の方法のメリットとデメリットを詳しく解説します。また、過払い金の請求についても説明しています。任意整理、特定調停、個人再生、自己破産のうち、どの債務整理が一番適しているかをどのようにして判断すれば良いか?また、その手続きにはどのようなものが必要かも説明します。過払い金請求によって、借金問題を解決するだけでなく、お金が戻ってくる場合もあります。

任意整理後に繰り上げ返済や一括返済をしても良いのか?

任意整理をした後は、3年間から5年間にかけて借金の残りを返済していくことになります。任意整理に関しては、一定の返済をし続けなければならない、といった特徴があるので、返済についてもしっかりと考えておかなければなりません。

今回は、任意整理をしたケースで、返済をする時に繰り上げ返済や一括返済が出来るのか?といったことについてお話します。前もって3年間から5年間の返済を行う、といった事を決めているわけですが、その期間よりも早く返済してもよいのでしょうか?


■繰り上げ返済や一括返済をしても構わない!

貸金業者としてはデメリットはなし

そもそも任意整理をするということは、利息の支払がカットされていることになります。利息の支払がないということは、繰り上げ返済をされたとしても、一括返済をされたとしても特に大きな問題が発生することはない、ということでもあります。

利息がある場合には、返済期間が短くなってしまうと、予定よりも利益が少なくなってしまいます。利息の一部が受け取れなくなってしまうからです。
しかし、任意整理は利息が設定されていないので、3年で返済するところを1年で返済してもらったとしても、業者として損をすることはないのです。ですから、一括返済や繰り上げ返済はOKとされています。


■繰り上げ返済と一括返済のデメリットについて

・手元のお金がなくなってしまう

繰り上げ返済や一括返済ですが、任意整理に関しては実質的なメリットはありません。前述したように、利息が発生しないので、任意整理は、利息金の支払いを減らす、といったメリットもあるのです。

考えられるメリットとしては、早く借金が返済出来てすっきりする、といった程度です。精神的なメリットはありますが、無理して返済をしてしまうと、手元にお金が残らないかもしれません。しばらく生活が厳しい、という状態になることも考えられるのです。

繰り上げ返済や一括返済を否定するわけではありませんが、しばらくの生活資金がしっかりと確保した状態で行うか、それとも行わないかを判断して下さい。
例えば、ボーナスが出た時に少し多めに返す、といった方法はおすすめです。収入が臨時的に大きくなった場合には、生活費を圧迫することはないでしょう。