債務整理【任意整理・特定調停・個人再生・自己破産】で借金問題を解決するには

借金問題を解決する債務整理の方法には、任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の4つの方法があります。各々の債務整理の方法のメリットとデメリットを詳しく解説します。また、過払い金の請求についても説明しています。任意整理、特定調停、個人再生、自己破産のうち、どの債務整理が一番適しているかをどのようにして判断すれば良いか?また、その手続きにはどのようなものが必要かも説明します。過払い金請求によって、借金問題を解決するだけでなく、お金が戻ってくる場合もあります。

個人再生後の返済が難しくなったらどうなる?

債務整理後は借金の返済額が一気に少なくなります。非常に大きなメリットがあるわけですが、自己破産のように借金の返済が必要なくなることはありません。100万円や200万円といった金額の返済をすることになるのです(分割返済)。

個人再生を行ったあとに、生活状況が大きく変化してしまう、ということもあります。借金を減額していたとしても、その減額後の返済にも対応出来なくなってしまう、ということは考えられます。

今回は、個人再生後に借金の返済が難しくなった場合にはどうなるのか?といったことについてお話します。


■再生計画が取り消されてしまう

・再生申し立て前の状態になってしまう

返済が出来なくなり、返済の滞りが出てきてしまうと債権者側はアクションを起こしてきます。予定していた通りの返済が実施されないということで、再生計画の取り消しの申し立てが裁判所に対して行われてしまいます。

裁判所が再生計画の取り消しを認めた場合には、再生申し立て前の状態に戻ってしまうことになるのです。返済が更に厳しい状態になってしまうことも考えられます。強制執行(給与の差し押さえ)といったことが行われる可能性もあるので、再生計画が取り消されないように、なんとかして対策をたてなければなりません。


■個人再生後に返済が難しくなったらおこなうべきこと

・再生計画案の変更を申し立てること

例えば、3年間の生成計画案が承認されており、その流れで返済をしていたとします。その状況で返済が出来なくなってしまった場合には、裁判所に対して返済期間を延長してもらえるように頼むことになります。

最長で2年間まで延長してもらうことができるので、合わせて5年間での返済が出来るようになるわけです。返済期間が伸びることで、月々の返済額も少なくなります。5年間に伸ばして対応出来るのであれば、再生計画の延長といったものをまずは視野に入れましょう。

もしも5年間でも返済が難しい、といった場合には個人再生では対応できません。他の方法を考えなければならない状況になってしまうのです。
個人再生で対応できない場合には、親族などに一時的に対応出来るように頼む、といったことも有効です。個人再生を行っている場合は、利息が発生するわけではないので、親族からお金も借りやすいでしょう。その時は借用書をしっかり書くとお金を借りやすくなりますよ。