個人再生をしても財産は取られないのか?
自己破産の問題点は不動産を維持できなかったり、財産を一定以上維持出来なかったり、というものがあります。仮に自己破産をしてしまうと、自己破産前の生活と大きく変化してしまう、といったことも十分に考えられます。
今回は個人再生についてお話します。個人再生をした場合は財産を取られてしまうようなことはあるのでしょうか?
個人再生は自己破産のように借金の返済がゼロになるわけではありませんが、返済額が大幅に減ることは間違いありません。ですから、財産についても一定の制限を受けることがあるのではないか?と思っている方も多いのです。真実はどうなっているのでしょうか?
■基本的に財産を失うことはない
・家財などはそのまま維持できる
自己破産をする場合には、高価な家電や家具などは処分されてしまう可能性があります。しかし、個人再生をした場合には家財などを処分されてしまうことは基本的にありません。
個人再生後も個人再生前と同じような生活が出来るわけです。
ただし、すべての財産を維持できるわけではありません。実は、自動車などが守れない、といったケースもあるのです。
もう少し詳しく、個人再生と財産の関係性を探っていきましょう。
■担保が付いているローンを組んでいる場合には維持できない可能性あり
・自動車ローンなど
自動車ローンを利用して自動車を購入した、という方も多いでしょう。その場合は担保に入っているわけなので、注意して対応しなければなりません。
担保が入っているローンも個人再生されてしまうことになるので、担保の入っているものを引き上げられてしまうのです。ですから、自動車を失ってしまう、といったことになりかねません。
他にも、例えば携帯電話をローンで購入している場合には、没収されてしまう可能性もあります。十分に注意して対応しなければ、大事なものを失ってしまう可能性もあるのが個人再生です。
ちなみに住宅ローンに関しては特則によって除外できるので、維持できる可能性はあります。
※自動車などをどうしても保持したい場合には、任意整理などに切り替える、といったことも検討すべきです。また、知り合いに自動車を購入してもらい、そこからリースしてもらう、という対応策もあります。