個人再生すると会社から解雇されるって聞いたけど本当?
まことしやかに囁かれているのが、個人再生をすると会社をやめなければならない、ということです。個人再生が会社にバレてしまうと解雇される、といった噂があるのです。
確かに、自己破産の場合には、いくつかの職業が一時的に続けられない、といったケースがあります。それと同じようなことが個人再生でも起こりうるのでしょうか?
■個人再生の申し立てをしても解雇されることはない
・借金問題はプライベートな事である
労働法では、個人再生を申し立てしたことで会社は労働者を解雇できない、と定めています。社員をやめさせる理由として適当ではないのです。
そもそも、借金というものは仕事には大きく関係していないはずです。プライベートな問題なので、会社がそこまで関わることは出来ないのです。もちろん仕事に何かしらの影響が出ているのであれば、何かしらの処分対象にはなるでしょう。しかし、借金をしており債務整理をしたからといって、仕事に大きな支障が出てこないケースがほとんどです。ですから、個人再生をしたくらいでは会社は労働者を解雇できません。
今までどおりに仕事を続けられるのです。
ただし、1つだけ問題があります。それは借り入れ先です。借入先が特定のところであると、解雇される可能性も出てくるので注意してください。
■会社から借入金がある場合には要注意
・会社から借り入れている場合は解雇される可能性あり
会社からお金を借りている方もいると思います。会社の場合は、一般的なキャッシングを利用するよりも低金利となっているので、有利な借り入れができるわけです。そういったことで、実際に利用している方も多いです。
問題は、その会社からの借入金がある状態で債務整理をしてしまう、というケースです。借入金がある状態で債務整理の個人再生を実施してしまうと、会社に対して損害を与える事になります。借金元金が減るので、会社としては貸しつけたお金も回収できなくなってしまいます。
会社が大きな損害を被った、といったことになれば、それを理由に解雇される、といったことも考えられます。
会社からの借金がある場合には、任意整理を選択する、といったことがおすすめです。任意整理であれば、会社からの借金を除外して債務整理出来るのです。個人再生だと一律対応となってしまうので、会社の借金を除外することは出来ません。