特定調停が不調に終わった場合はどうすればよいのか?
特定調停ですが、必ずしも成立するわけではありません。貸金業者側が強硬な態度の場合もあり、なかなか特定調停に応じてくれない、といったこともあります。条件面で折り合いがつかない、といったケースも少なくありません。
そこで注目をしておきたいのが、仮に特定調停が不調に終わってしまった場合にはどうすればよいのか?ということです。何かしらの対策方法はあるのでしょうか?それとも諦めるほかないのでしょうか?
■他の債務整理方法を考えること
・弁護士や司法書士を頼ろう
なぜ特定調停が不調に終わってしまうのか、といった理由を考えてみましょう。その理由の1つとして考えられるのが、専門家が関わっていない、というものがあります。
特定調停は個人で出来てしまうものなので、借金問題の専門家である弁護士や司法書士が関わっていません。専門家が関わっていないということで、貸金業者側が舐めてかかっているケースもあります。やはり、業者としては、利息分もしっかりと徴収したい、と思っているわけです。
債務整理を個人で行う、と言うのは最近では限界に来ているのかも知れません。実際に特定調停に関しては選択している方があまり多くありません。今後も減っていくと考えられているのです。
一時期は年間で10万件を超えていたのですが、近年では20,000件程度まで減少しています。多くの方が他の債務整理を選択しているのが現状です。
・任意整理や個人再生、自己破産を選択しよう
任意整理や個人再生、そして自己破産は、専門家も関わっています。さらに強制力を持ったものもあるので、高い確率で貸金業者も債務整理を行ってくれる、と考えられます。
特定調停が不調に終わってしまった場合は、まずは弁護士や司法書士に対して相談を実施してください。相談を実施したうえで、どの債務整理方法が適切なのかを一緒に考えるのです。
もしも債務整理方法が決まったら、あとは専門家にお任せしましょう。業者との交渉も上手くやってくれるはずです。
■過払い金の有無も調べてみるべき
・過払い金で借金問題が解決することもある
過払い金の返還請求を実施すると、100万円単位のお金が戻ってくることもあります。債務整理をせずに借金問題が解決する可能性もあるので、過払い金の返還請求、といったものも考えておきましょう。