債務整理【任意整理・特定調停・個人再生・自己破産】で借金問題を解決するには

借金問題を解決する債務整理の方法には、任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の4つの方法があります。各々の債務整理の方法のメリットとデメリットを詳しく解説します。また、過払い金の請求についても説明しています。任意整理、特定調停、個人再生、自己破産のうち、どの債務整理が一番適しているかをどのようにして判断すれば良いか?また、その手続きにはどのようなものが必要かも説明します。過払い金請求によって、借金問題を解決するだけでなく、お金が戻ってくる場合もあります。

特定調停のメリット・デメリット

特定調停を利用する前に、必ず把握して欲しいのがデメリットです。特定調停を利用する場合には、メリットに目を向けてしまいがちですが、デメリットもいくつかあります。

今回は、特定調停のメリットとデメリットについて明らかにします。

特定調停を考えている、という方は必見ですよ。


■特定調停のメリットとは?

・専門的な知識は必要なし

裁判所に仲介してもらうわけですが、だからといって難しい知識を持っている必要はありません。気軽に利用できる、といったメリットがあります。
債務整理の知識が全く無い、という場合には、特定調停の利用が適しています。

・短期間で決着がつくケースが多い

間に簡易裁判所が入るということもあり、手続きにそれほど時間がかかりません。1ヶ月程度で完了することもあるのです。
少しでも早く債務整理をしてスッキリしたい、と思っている方には魅力的な債務整理の方法です。

・債権者と交渉する必要が無い

要は、自分で交渉をする必要が無い、といったメリットがあるのです。裁判所が専任した調停委員が交渉を行ってくれるので、業者と自分が交渉する必要はありません。

・お金が余りかからない

債務整理を行う場合には、どうしてもお金がかかってしまいます。そのお金のほとんどが、専門家である弁護士と司法書士にかかるお金なのです。
特定調停に関しては、弁護士や司法書士を利用しないで済みます。その結果、ほとんどお金をかけることなく、借金の支払いを減額出来るのです。

債務整理後のことも考えて、なるべくお金を掛けたくない、と思っている方は特定調停を選択すべきです。


■特定調停のデメリットとは?

・調停の内容が有利になるとは限らない

調停委員が仲介して交渉してくれることになるのですが、必ずしも自分にとって良い対応をしてくれるわけではありません。
中には債権者寄りの対応をとってしまうこともあるので、不利な調停が実施されてしまう恐れもあるのです。

ブラックリストに掲載されてしまう

特定調停は特殊な債務整理と思われていますが、他の債務整理と同じように個人信用情報に掲載されてしまいます。自分の情報に傷がついてしまうことになるので注意しましょう。

・債権者に拒否されてしまうことも

すべての債権者が協力的であるとは限りません。調停案にうなずいてくれない場合もあります。そもそも特定調停には債権者に対する強制力はないのです。