任意整理の流れ
任意整理を行う、といった決断をした場合には流れを理解しなければなりません。まずはどういったことを行うのでしょうか?理解していないと、手続きがスムーズに進まない、ということもありえます。
今回は任意整理の流れについて簡単に説明していきますね。
■弁護士か司法書士に依頼する
・個人でも出来るがなるべくは専門家にお願いすること
任意整理は個人でも行えます。しかし、相手が個人となると、貸金業者側も債務整理に応じてくれない、といったケースが極めて多くなるのです。要は、舐められてしまうわけです。
弁護士や司法書士に相談することからはじめましょう。あなたにとってどんな債務整理方法が適切なのか、といったことをもしっかりと教えてもらえるはずです。
■専門家と契約した後の手続きについて
・受任通知と債権調査の実施
専門家が債務整理を請け負うとなったら、各貸金業者に対して、受任通知といったものが送られます。債権者はその受任通知が送られてくると、取り立てをストップしなければなりません。督促で大変な思いをしていた方は、ほっと一息つけます。
受任通知と同時に債権の調査を実施します。どの程度の借り入れを行っているのか?といった事を調べていくわけです。
・取引履歴の開示と引き直し計算
各業者に対して取引履歴の開示を実施します。取引の明細を確認するだけではなく、利息制限法による引き直し計算も実施します。利息制限法の上限金利よりも高額な利息金。いわゆる過払い金が発生していないかを確かめるわけです。
もしも発生していた場合には、過払い金として返還請求が出来ます。
■交渉について
・和解交渉を行う
任意整理に関しては、基本的に各業者と和解していくことになります。過払い金があった場合にはその返還、さらに将来利息の支払いのカット、といった内容でお話を進めていくことになります。
相手が専門家となると、基本的には債務整理に応じてくれる業者が多いです。
もしも専門家にお願いしていないと、この和解交渉からなかなか前に進まない、といった状況になってしまうことが少なくありません。
■和解契約の締結とその後
・和解契約の締結について
今後の支払金額などの交渉がまとまったら、契約を締結します。以上で任意整理の手続は基本的に終了です。和解契約書が発行され、あとはその内容の指示に従っていく、ということになります。
・しばらくは返済が続く
和解契約の内容に決められている返済額を毎月支払っていきます。3年間から5年ほどは返済が続くことになります。