債務整理【任意整理・特定調停・個人再生・自己破産】で借金問題を解決するには

借金問題を解決する債務整理の方法には、任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の4つの方法があります。各々の債務整理の方法のメリットとデメリットを詳しく解説します。また、過払い金の請求についても説明しています。任意整理、特定調停、個人再生、自己破産のうち、どの債務整理が一番適しているかをどのようにして判断すれば良いか?また、その手続きにはどのようなものが必要かも説明します。過払い金請求によって、借金問題を解決するだけでなく、お金が戻ってくる場合もあります。

任意整理のメリットとデメリット

気軽に選択しやすい債務整理として知られているのが任意整理です。しかし、任意整理にはメリットもあればデメリットもあります。もしも行うのであれば、デメリットについても把握しておかなければなりません。

今回は、任意整理のメリットとデメリットについてお話します。双方ともにしっかりと確認したうえで、任意整理をするのか?それとも他の債務整理に切り替えるのか?を判断しましょう。


■任意整理のメリットについて

・支払利息の免除など、返済金額が少なくなる

このままでは返済出来ない、といったケースでも支払利息の免除がされれば、返済可能、といったケースもあると思います。任意整理に関しては、借金の返済額の免除、といったものが行えます。
さらに完済期間が早まる、といった可能性もあるのです。

・過払い金の返還請求も出来る

任意整理の場合は、同時に過払い金の返還請求も可能です。支払い過ぎていた利息金がある場合には取り戻すことも出来るのです。
特に、取引期間が長くなっている場合には、高額な過払い金が発生している可能性もあり、取り戻すことが出来たら、一気に借金問題が解決するかもしれません。

利息制限法による引直計算が実施され、どのくらいの過払い金が発生するのかを確かめたうえで、任意整理を実施しましょう。

・借金毎に任意整理をするか判断できる

この借金は任意整理するけど、あの借金は任意整理しない、といったことが決められます。

例えば、保証人のいる借金だけは債務整理はしない、といったことも出来るのです。自由度が高い債務整理方法、といったメリットは非常に重要です。


■任意整理のデメリット

ブラックリスト入りしてしまう

任意整理は気軽に利用できる債務整理、といった印象があるかもしれませんが、個人信用情報に金融事故を起こしたことが記載されてしまいます。しばらくは借り入れやクレジットカードの作成、といったものが出来なくなってしまうのです。

債務整理後は5年程度の間、借り入れが出来なくなってしまいます。

・効果が比較的小さい

自己破産や個人再生と比べると、借金の返済金額の減額率は小さくなっています。ちょっとした減額しか出来ない可能性もあるので、大きな効果を求めている方にはあまり適していない方法、と言えるかもしれません。

・任意整理に業者側が応じてくれないことも

あくまで交渉の上で任意整理は行われます。業者によっては手続きに応じてくれないこともあるので注意しましょう。