過払い金があっても請求が出来ないケース
過払い金があったとしても、請求が残念ながら出来ない、といったケースもあります。実は現在の2016年はちょっとしたターニングポイントに来ているのです。そろそろ過払い金が請求出来なくなり始める時期なので注意して下さい。
こちらでは過払い金が発生していたにも関わらず、過払い金の請求が出来ない、といったケースについてお話します。
■過払い金の時効を迎えてしまった
・10年間で時効を迎えてしまう
過払い金が発生していた借り入れの完済から10年間で時効を迎えてしまいます。仮に2006年の8月1日に完済している場合には、請求権は2016年の8月1日で消滅してしまったのです。
そろそろ、過払い金が発生しなくなって久しいので、時効といった問題が大きくなってきました。しかも、過払い金が返金されるまでにはそれなりの時間がかかってしまうので、早めの対処が必要です。時効期間の10年に近い状態で請求しても間に合わなくなってしまうかもしれないので注意して下さい。
ちなみに、早く過払い金を返金してもらうために弁護士や司法書士にお願いする、といった方法もおすすめです。
■過払い金を発生させていた消費者金融などが倒産してしまった
・過払い金請求により倒産してしまう事例が多い
過払い金の請求をされることで、各キャッシングなどが倒産に追いつめられてしまいました。そしてすでに倒産してしまったキャッシングなどからは、過払い金が請求出来ません。倒産する前に手続きを行わなければならないのです。
倒産していなかったとしても、営業譲渡をしていたり、会社の名前が変わっていたり、といったケースもあります。
こちらのケースについては、請求可能です。営業譲渡先で過払い金の請求が出来るのです。
■闇金からの借り入れ
・闇金は雲隠れしているケースが多い
闇金から現状で借り入れているのであれば、返済義務はありません。弁護士に対応を依頼することで、しっかりと対応してくれます。違法業者に対しては返済する義務は一切ないのです。
しかし、過去に闇金を利用している場合で、いまになって過払い金を請求する、というのは極めて難しいです。そもそも闇金については、会社名も住所もでたらめです。登録番号も嘘なので、実態をつかむことが出来ません。
数年経っていると、すでにどこに行っているのかもわからない状態になります。
昔利用していた闇金から過払い金を返してもらうのはほぼ不可能、と覚えておきましょう。