債務整理以外の解決方法を知る~過払い金請求~
過払い金請求を行えば、債務整理をしないどころか、お金が戻ってくる、という可能性もあります。今回は債務整理以外の借金の解決方法として過払い金請求に目を向けてみます。
かなり昔から借金をしていた経験がある方は、過払い金がある可能性も高いので注目です。
■過払い金とは何だ?
・支払い過ぎた利息金である
利息に関しては、昔は「グレーゾーン金利」といったものがありました。
利息に係る法律は2つあります。
・出資法
・利息制限法
の2つですが、実はこの2つの上限金利に違いがあったのです。出資法の上限金利は年利29.2%です。一方、利息制限法に関しては、20.0%です。
多くのキャッシングは、以前は出資法を採用してお金を貸し出していました。
しかし、裁判が行われ、キャッシングサービスでは出資法ではなく利息制限法が採用されるべき、といった判断が示されたのです。その結果、利息制限法を超えた支払利息金は返金対象となったのです。
その利息制限法を超えた支払利息分を「過払い金」と呼んでいます。2000年代中盤から後半にかけてまで発生していた恐れもあるので、まだ請求していない方も少なくありません。
■過払い金でどの程度のお金が戻ってくるのか?
・中には1,000万円以上戻ってきたケースもある
過払い金の額ですが、高額の利用をしており、しかも高頻度で借り入れを行っていた方はかなりの金額になっています。100万円以上請求出来た方も少なくありません。中には500万円や1,000万円以上が返ってきた、といった例もあるのです。
過払い金がそれだけ返ってくれば、今の借金を返済出来るのではありませんか?実際に、過払い金を請求して返金してもらい、そのお金で今ある借金を全額返済した、という方もいます。そして、手元に100万円や200万円残った、といったケースも出てきているのです。
■過払い金はどのように発見するべきなのか?
・2006年から2007年までに借り入れ経験がある方は注目!
2006年から2007年にかけて大きく変動しました。最高裁によって、出資法が適用されない、と判断されたからです。それからは利息制限法を元にした貸し出しを貸し金業者は行い始めました。
一方で判決が出て、グレーゾーン撤廃の動きが本格化するまでは、ほとんどの消費者金融とクレジットカードは出資法を元にして貸し出していたのです。ですから、2006年から2007年までに消費者金融やクレジットカードで借り入れていた方は、確実に過払い金があります。早めに請求しましょう。